
2001年9月11日(火)
その日は、普段と何ら変わりのない、ごく平凡な一日でした。
会社から帰宅して夕食を済ますと、ちょうどTVでは当時、久米宏さんがキャスターをして
いたニュースステーションという番組が始まった時間、21:56ぐらいでした。
その日は、たまたま久米さんが休みかどこかへ行っていたのか、同じく当時キャスターを
していた小宮悦子さん(だったかな?)が、やや血相を変えた様子で、アメリカでWTCビル
に飛行機が衝突したという報道から始まりました。

人的ミスなのか、機体の異常なのか、いずれにしても事故であると、その時は私も思って
いました。
当然、未だ例のない事故で、あまりに悲惨な出来事だったので、しばらく魅入られた様に
ニュースを観ていましたが、そこから約10分後。
WTCのもう片方のビルにも、たった今、飛行機が衝突したという報道が、衝撃的な映像と
共に流れて来ました。
それは、誰の目に見ても分かるぐらい、明らかに旅客機でした。
しばらく声が出ませんでした…。

たった今、目の前で起こった事象と、進んでいく現実を目にして、正直「信じられない」と
思うばかり。
そして次に思ったことは、「これは事故じゃない。」ということでした。
当然、誰しもがそう思ったことでしょう。
そして約1時間後。さらに信じられない光景が、目に飛び込んできます。
地上417m、110階建てのビルが、2棟次々と倒壊していったのです。
そのニュースは、結局深夜2時か3時ぐらいまで、延々と続いていましたが、それぐらい
の時間までずっと観ていました。
あれから5年。
目を閉じて思い返すと、3つの映像がすごく印象的に私の胸に刻まれているのが分かり
ます。
ひとつめは、2機目の旅客機がビルに突撃した映像。
ふたつめは、ビルが倒壊していく映像。
そしてみっつめ、最も深く刻まれているのは、まだビルが倒壊する前の映像。
ビルの窓から、人が助けを求めて手を振っている映像です。
きっと、これは忘れることが出来ないでしょう。
そして、この5年間。
ブッシュ大統領の「テロ戦争」宣言から、アフガニスタン・イラクと続けて戦争を行い、
何が変わったのでしょうか?何が良くなったのでしょうか?
9.11の教訓を元に、危機管理の意識は高まったと思います。
でも、戦争では何も良くはなりません。
争いは、また新たな争いを呼ぶだけです。
最後に、今日のニュースでWTC崩壊の際、発生した粉塵による影響で、救助活動に
あたった消防隊員や警察官は、肺に大きな健康被害が出ているとの報道がありました。
つい最近になって、救助活動と健康被害の因果関係が明らかになり、補償措置を取り
始めたそうですが、被害者や遺族はインタビューにこう言ったそうです。
「政府のやり方は、何も変わっていない。ベトナム(戦争のとき)と同じだ。」
国(アメリカ)のため、世界平和のためと訴えながら、自国民を犠牲にする。
大事なものは何なのか、ということを見失っている様な気がしてなりません。
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ウサギとここまで出来事みたいな前置きしたかも。
ウサギが一望したかった。